五大エージェンシーの竹島正剛(たけしま まさたか)さんは53歳、2019年11月に同社へ入社し、『安全専任者』として活躍されています。竹島さんの主な業務は、プラントや建設現場、工事現場での保安業務です。現場に潜む危険を発見し、作業者一人ひとりに適切な注意を促すことが日々の重要な役割です。
竹島さんは、1人で約200人、チーム全体では6人で900人の作業者を管理することもあります。そのため、自分の管轄外の管理者との連携も必要で、トラブルを未然に防ぐための調整も欠かせません。ただ注意するだけではなく、「なぜその状況が危険なのかを理解してもらうことが難しくもあり、重要なポイントだ」と語ります。
「熱中症やその他の事故がなく一日が終わると、本当にやりがいを感じます」と話す竹島さん。安全を守る仕事の意義を強く感じながら、さらなるスキルアップを目指して日々努力を重ねています。
行者としてのもう一つの顔
仕事だけでなく、竹島さんにはもう一つの大切なライフワークがあります。それは、行者(ぎょうじゃ)としての活動です。「行者」とは神道・仏道・修験(しゅげん)道の修行をする人で、竹島さんは神仏習合の信仰のもと、特定の宗派に所属しない行者をしています。
神社仏閣の行事のお手伝いや、山中の祠への参拝といった活動を行い、日々の生活の中で祝詞やお経を読むことを欠かしません。
2025年の年始に、行者として活動する竹島さんがテレビで放送されたのを社長がたまたま見たことで、会社として竹島さんが行者をしていることを初めて知ったのです。
竹島さんが行者として本格的に活動を始めたのは、10年ほど前。両親の供養をきっかけに、拝むことに力を入れるようになりました。しかし、近年では高齢化により行者の数が減少しており、竹島さんもその現実を肌で感じています。
行者としての活動は、月に1〜2回の行事だけでなく、平日に行事が重なることもあり、仕事との両立が大変だといいます。それでも、「仕事や日常生活すべてが修行」と前向きに取り組む姿勢を持ち、視野を広げ、物事を俯瞰してみる行者としての修行が安全専任者としての業務にも役立っていると話します。
未来への展望
行者として階級を上げるために宗派への所属を検討していますが、無所属で続ける方がよいという助言も受けている竹島さんは、自分にとって最適な形を模索中です。また、仕事においても、さらなるスキルアップを目標に掲げています。
竹島さんの安全を守るプロフェッショナルとしての使命感と、行者としての精神修行を両立させる日々。その姿勢からは、充実した人生を送るヒントが見えてきます。
五大エージェンシーは、社員としてしっかり仕事をしてもらいながら、ライフワークも大切にする、社員の充実した人生を応援しています。